創作「いつもの」
休み明けの学校、バイト、会社ほど億劫になるものはないと自負している。その休みが長くなれば余計に行動力が落ちていく。まぁ会社勤めでない一介の学生なのでお勤めしている人は素直に尊敬する。 もぞもぞと布団から体を起こしスマホを付けた。9時。数えき…
窓を見たら雨が降った。急な雨。内容の入ってこない一般教養の科目を横目にぼうっとした。 洗濯物がなぁ。 ただそれだけ。それだけだが十二分に僕を憂鬱にさせた。しかし授業は憂鬱な気持ちを晴らすことも無く進んでいく。仕方なくノートを開くがペンを持つ…
受験するための勉強をしてきた高校とは違い自ら学びたいことを学ぶために行くのが大学だ。なんて偉そうな理由もなく描く将来像が何も無いためとりあえず進学するかと何となく大学に通っている。正直高校もだ。こういう事を言うと不真面目だの何だの言われる…
早朝。何重にも仕掛けたスマートフォンの爆音が律儀に順番通り爆ぜて容赦なく僕を起こしてくる。幼少期に聞いた母の「早く起きなさい!」という怒号も今や機械が代わりをしている。そんなこんなで叩き起された僕は寝ぼけまなこで洗面所に行き顔を洗い歯を磨…